岡田賞新設

1940年01月

岡田三郎助の遺志に依り、一月二十七日同遺族は吾が洋風画の奨励の為遺産の一部一万円を割いて岡田賞を設定、文展、二科、独立美術、新制作派、一水会、春台美術、光風会の各団体の出品作より選び、賞金百円宛を贈ることとなつた。

長流画塾慰問画献納

1940年01月

川合玉堂の長流画塾に於ては一昨年五月、昨年七月に続き、玉堂をはじめ門生百四十余名が陸海軍の傷痍軍人慰問の為陸軍省へ百十三点、海軍省へ二十九点を夫々献納した。一月二十七日献納に先立ち神田如水会館に於て内見を行つた。主なるものに玉堂の「渓林春浅」「山家春靄」、希望の「水邨初夏」「叭々鳥」等があつた。

朝日文化賞贈呈式挙行

1940年01月

昭和十四年度朝日文化賞は、同社内特設の委員会に於て審議の結果十七氏が推挙され、一月二十日受賞者諸氏を招待贈呈式及び記念講演会を挙行した。美術部門に於ては橋本関雪の「軍馬二題」小磯良平の「南京中華門戦闘図」が推挙された。

忠霊塔図案懸賞当選決定

1940年01月

大日本忠霊顕彰会に於て予て懸賞募集中の忠霊塔図案は、一月六日軍部及び建築、工業、美術各方面の審査委員会に於て審査を行ひ、第一種(支那大陸に建設するもの)第二種(内地大都市に建設するもの)第三種(内地市町村に建設するもの)の三種につき各一等一名、二等二名、三等三名及び他に佳作三十一名合計四十九名の入賞を決定した。各一等当選者は、第一種椋原正則、第二種竹崎文二、第三種星野昌一であつた。

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