川原慶賀作品里帰り 

1980年04月

19日より池袋西武美術館で開催の川原慶賀展(5月21日まで)出品のため、オランダのライデン国立民族学博物館より慶賀の作品200余点が150年ぶりに日本に里帰りをした。

西本願寺の秘宝展 

1980年04月

700年の歴史の中で集積された西本願寺の宝物から、国宝8件・重文17件を含む代表的名品83件、300余点を公開する西本願寺の秘宝展が、15日から5月25日まで京都国立博物館で開催された。

鑑真和上像渡海 

1980年04月

鑑真和上像が、14日初めて中国に渡り、19日から一般に公開された。

増上寺茶室修復完成 

1980年04月

幕末の和宮皇女が使ったことで知られる東京都港区増上寺境内の茶室が修復を終え、4月12日から6日間一般に公開された。

東大寺展 

1980年04月

東大寺大仏殿の昭和大修理落慶を記念して、東大寺に伝わる国宝13点、重要文化財70点を含む140数点の美術品が、8日から5月25日まで東京国立博物館で一挙に公開された。門外不出の多くの宝物を含み、引続き札幌・名古屋・福岡・奈良を巡回した。

文化財の新指定(美術工芸品) 

1980年04月

文化財保護審議会は7日、美術工芸品関係の重要文化財として、新たに絵画9件、彫刻7件、工芸品12件、書籍典籍・古文書17件(良寛遺墨他)、考古資料5件、歴史資料3件(シーボルト関係資料他)の計53件を指定するよう答申した。今回国宝は選ばれなかった。

冷泉家文書の調査始まる 

1980年04月

平安時代以来続く冷泉家の数千点にのぼる古文書類の調査が4日から始まり、定家自筆「明月記」56巻ほか貴重な資料が続々と明らかになりつつある。

東大寺大仏殿昭和大修理完成 

1980年03月

屋根瓦の葺きかえ等、総工費38億円と7年の歳月をかけて行なわれた東大寺大仏殿の昭和大修理は、3月いっぱいで総ての工事を完了した。

文化財の新指定(建造物) 

1980年03月

文化財保護審議会(坂本太郎会長)は28日、建造物の重要文化財として、新たに新勝寺(成田市)ほか4件の建造物を指定するよう答申した。

フラゴナール展 

1980年03月

ロココ芸術の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールの生涯にわたる作品、油彩90点、デッサン86点、計176点を公開する大規模な展覧会が18日より5月11日まで国立西洋美術館で開かれた。フラゴナールの総合的な展覧会としては日本で初めて、世界でも60年ぶり。東京展に引続き5月24日から6月29日まで京都市美術館で開催。

ジャパンスタイル展 

1980年03月

工業製品から日用品まで今日の日本文化のありのままを提示したジャパン・スタイル展が、日本の国際交流基金とビクトリア・アンド・アルバート美術館の共催で、12日から7月20日までロンドンで開かれ、大きな反響を呼んだ。

昭和54年度芸術選奨決定 

1980年03月

1979年度芸術選奨の受賞者22人が、10日文化庁から発表された。美術関係では日本画家加山又造(「月光波濤」が墨絵に新生面を拓いたとして)、鋳金家染川鉄之助が(’79年6月の個展で独自の詩情と人間性を表出)、美術評論家岡田譲(著作「美と風土―名品・名匠との出合い」は滋味溢れるエッセー集)が文部大臣賞を受賞、グラフィックデザイナー田中一光が新人賞を受賞した。

昭和54年度日本芸術院賞決定 

1980年03月

日本芸術院は4日、1979年度の恩賜賞、芸術院賞を発表した。第一部の美術部門受賞者は、浜田台児(日本画、’78年日展「女弁護士」に対し)、西山真一(洋画、’78年日展「六月の頃」に対し)、佐藤助雄(彫刻、’78年グループ絆展「振向く」に対し)、新開寛山(陶芸、’78年作「玄鳥」に対し)、白井晟一(建築、「親和銀行本店」の建築設計に対し)の5名であった。

第23回安井賞 

1980年02月

第23回安井賞には堀江優「ペテロ」が選ばれ、馬越陽子「生命の歩み“遥”」が佳作賞となった。

公立美術館続々と大作を購入 

1980年02月

熊本県は21日、ロダン作「接吻」等3点を2億3千5百万円で購入、28日には’82年秋に美術館開館を控えた埼玉県が、マイヨール、マンズーの彫刻2点を2億円、また3月3日には岐阜県(’82秋美術館開館)がルノアール作「泉」を2億8千万円で購入と、高価な名作購入が相次いだ。

河村コレクション下関市に寄贈 

1980年02月

世界の民芸品・美術品の蒐集家河村幸次郎(目黒区在住)は、14日、市制90周年を記念し美術館建設計画を進めている郷里の下関に、コレクションを寄贈した。

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