人間国宝認定の答申
2015年07月文化審議会(会長:宮田亮平)は17日、流麗な線と金属特有の色彩による現代感覚溢れた作風を築いた鍛金の大角幸枝を含む4名を、新たに重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は17日、流麗な線と金属特有の色彩による現代感覚溢れた作風を築いた鍛金の大角幸枝を含む4名を、新たに重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は17日、兵庫県豊岡市の城崎温泉街にある、昭和初期に架けられた鉄筋コンクリート造りの橋など195件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場について、イギリスのザハ・ハディドによるデザイン案が17日白紙撤回となった。2012年に国際コンペで選ばれた同案は、景観破壊や建設費の高騰等を理由に批判が相次いでいた。2015年12月22日に再コンペが行なわれ、隈研吾によるデザイン案の採用が決定した。 (English)
愛媛県新居浜市に18日、新居浜市美術館(館長:山野英嗣)が開館した。2016年に閉館した新居浜市立郷土美術館の機能や展示を継承発展させたもので、あかがねミュージアム(新居浜市総合文化施設・新居浜市美術館)の2階に開館。開館記念展として「新居浜―日本回想の新居浜美術1890-2015」(11月3日~12月20日)が開催された。 (English)
平成27年度国家予算案が9日、成立した。文化庁予算は1037億9200万円となり前年度より0.2%、2億円の増額となった。Ⅰ.豊かな文化芸術の創造と人材育成、Ⅱ.かけがえのない文化財の保存、活用及び継承等、Ⅲ.我が国の多彩な文化芸術の発信と国際文化交流の推進、Ⅳ.文化発信を支える基盤の整備・充実の4つを柱とし、主な増額項目として、Ⅰで「2020年の文化プログラムに向けて」に9億3300万円、Ⅱで「文化財総合活用戦略プランの創設」に5億6700万円、Ⅲで「日本文化の発信・交流の推進」に6億3700万円、Ⅳで「国立文化施設の機能強化(美術館、博物館、劇場)」に5億6000万円が計上された。 (English)
流出文化財保護日本委員会(委員長:宮田亮平)は5日、アフガニスタンからの流出文化財の返還を発表した。同委員会は2001年のタリバーンによるバーミヤン石仏の破壊を受け、ユネスコ親善大使を務めた平山郁夫が中心となって設立。内戦等による政情不安下で、不法に海外に持ち出された文化財の保護・保管を行なってきた。対象となる流出文化財102点は、2016年に九州国立博物館、東京国立博物館で開催される特別展「黄金のアフガニスタン守りぬかれたシルクロードの秘宝」に一部が展示された後、返還されることとなった。 (English)
前年に優れた成果を挙げた写真家に贈られる土門拳賞(主催:毎日新聞社)の第34回受賞者が、下瀬信雄に決定した。受賞対象は写真集『結界』で、野山に分け入り、手付かずの自然の形姿を細密に再現したフォトドキュメントである点が高く評価された。 (English)
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムについて1日、大会の組織委員会はその使用の中止を決定した。2015年7月に佐野研二郎による応募作が公式エンブレムとして選出されたが、ベルギーのリエージュ劇場のロゴに似ているとして8月に使用差し止めを求め提訴されたのを機に、そのオリジナリティの有無が物議を醸し、佐野からの要望で使用取り下げとなったもの。その後再公募を経て、2016年4月に野老朝雄の作品が公式エンブレムに採用となった。 (English)
文化庁は24日、全国各地の有形無形の文化財を地域やテーマごとにまとめた18件について「日本遺産」として初認定した。これは、有形無形の文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内外に戦術的に発信して地域の活性化を図ることを目的としたもの。旧弘道館(茨城県)、足利学校跡(栃木県)、旧閑谷学校(岡山県)、咸宜園跡(大分県)で構成される「近世日本の教育遺産群―学ぶ心・礼節の本源―」等が認定された。 (English)
公益社団法人日展が運営する公募展の日展第5科、書の篆刻部門において、2013年に不正審査が発覚した問題で、文化庁は見送ってきた後援を2015年度より復活し、文部科学大臣賞を再開することを決めた。また日本芸術院に対し、日展審査員経験者を新会員候補の対象外とするよう要請してきたが、2015年度より通常の選考に戻すよう伝えた。 (English)
大分県大分市の中心市街地に24日、大分県立美術館(館長:新見隆)が開館した。坂茂による設計で、地下一階、地上三階(一部四階)建て。所蔵作品は約5000点で、3月に閉館した大分県立芸術会館から引き継いだ、田能村竹田、朝倉文夫、福田平八郎、髙山辰雄といった大分ゆかりの作家による作品が中核をなす。開館記念展として「モダン百花繚乱「大分世界美術館」」(4月24日~7月20日)、「「神々の黄昏」―東西のヴィーナス出会う世紀末、心の風景、西東」(10月31日~2016年1月24日)が開催された。 (English)
日本画家東山魁夷の業績を称え、次代を担う日本画家を表彰するために創設された東山魁夷記念日経日本画大賞の第6回大賞受賞作に、岩田壮平の「雪月花時最憶君―花泥棒」が選出された。また選考委員特別賞には谷保玲奈の「繰り返される呼吸」とマツダジュンイチの「刻」が選ばれた。同受賞作を含む入選作による展覧会は、5月28日から6月7日まで上野の森美術館で開催された。 (English)
保存科学・修復の現場で優れた業績をあげた個人・団体を顕彰する読売あをによし賞(主催:読売新聞社、特別協力:文化財保存修復学会)の第9回目の受賞者として、本賞に「本瓦葺」の国選定保存技術保持者で、数多くの古代瓦の復元を手がけた山本清一(奈良県)、奨励賞に有田焼など陶磁器用和絵の具を製造する辻昇楽(佐賀県)、特別賞に雅楽の振興と普及に取り組む公益社団法人南都楽所(奈良県)が決定した。 (English)
狩野派の絵師、狩野永徳の筆とされる「檜図屏風」(国宝)の本格修理が完了し、同作品を所蔵する東京国立博物館で17日から3月15日まで一般公開された。修理は1年半をかけて行なわれ、中央部に生じていた図柄のずれの解消や保存の安全性向上のため、八曲一隻の状態から四曲一双に仕立て直された。また従来、同作品は豊臣秀吉によって造営された八条宮邸の襖を飾ったと推測されてきたが、今回の修理で、本紙裏に残る雲母桐文様が他の八条宮家由来の唐紙文様と一致することが判明し、八条宮邸が完成し永徳が急逝した1590(天正18)年の作である可能性が高まった。 (English)
月刊誌『美術手帖』をはじめとする美術関連の雑誌や書籍を長らく扱ってきた株式会社美術出版社は4日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。多額の負債に加え、業界全体の不振で出版事業の売り上げが落ち込んだことが原因。5月にはカルチュア・コンビニエンス・クラブ子会社のカルチュア・エンタテインメントが新たなスポンサーとして選定され、新会社として事業が継続されることとなった。 (English)
日本の彫刻界の振興と平櫛田中の業績の後世への継承を期して設けられた平櫛田中賞(主催:岡山県井原市)の第27回目の受賞者は黒蕨壮に決定したことが10日に発表された。木彫の魅力を最大限に活かし、人間と彫刻との関係を真摯に追求した造形が評価された。 (English)
文化庁は12日、2014年度の芸術選奨文部科学大臣賞と同新人賞の受賞者を発表した。芸術選奨文部科学大臣賞美術部門では写真家・美術家・東京藝術大学教授の佐藤時啓(「佐藤時啓光―呼吸そこにいる、そこにいない展」に対して)、多摩美術大学教授の中村一美(「中村一美展」に対して)、評論等の部門では学習院大学教授の野村正人(『諷刺画家グランヴィルテクストとイメージの19世紀』に対して)、メディア芸術部門ではアーティストの高谷史郎(個展「明るい部屋」他に対して)が受賞。同新人賞の美術部門では建築家の斉藤正(「HANCHIKUHOUSE」に対して)、評論等部門では読売新聞文化部次長の前田恭二(『絵のように明治文学と美術』に対して)、メディア芸術部門では漫画家の岸本斉史(「NARUTO―ナルト―」に対して)が受賞した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は13日、平安時代前期の作である東大寺(奈良市)の「木造弥勒仏坐像」と醍醐寺(京都市)の「木造虚空蔵菩薩立像」を国宝に、1935(昭和10)年に法隆寺金堂の壁画を撮影した写真原板や、中世の村上水軍が発給した海上通行証「過所船旗」等の美術工芸品39件を重要文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は13日、1935(昭和10)年建設の富山県庁舎本館や、前川國男が設計した弘前市庁舎本館(青森県)など171件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
写真家木村伊兵衛の業績を記念し、優れた新人写真家に贈られる木村伊兵衛写真賞(主催:朝日新聞社、朝日新聞出版)の第40回目の受賞者が17日に発表され、石川竜一(写真集『絶景のポリフォニー』と『okinawanportraits2010-2012』に対して)と川島小鳥(写真集『明星』に対して)に決定した。 (English)