奈良そごう美術館所蔵作品の寄贈

2001年03月

平成12年12月24日をもって、閉館した奈良そごう美術館は、3月30日運営財団の解散処理にあたり、所蔵作品である近代日本画・洋画41点を奈良県立美術館に寄贈することを決定した。

国立博物館、美術館、文化財研究所の独立行政法人化

2001年04月

4月1日をもって、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館3館、東京国立近代美術館、国立西洋美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館4館、東京国立文化財研究所、奈良国立文化財研究所2所は、政府の行政改革の一貫として国の機構を離れ、独立行政法人となった。

第26回木村伊兵衛賞受賞者決定

2001年03月

故木村伊兵衛の業績を記念して朝日新聞社が、昭和50年に創設した同賞は、長島有里枝(27)(写真集『PASTIME PARADISE』)、蜷川実花(28)(写真集『Pink Rose Suite』、『Sugar and Spice』)、HIROMIX(24、本名、利川裕美)(写真集『HIROMIX WORKS』)の3氏に決定した。授賞式を4月24日に行い、受賞写真展を同日からミノルタフォトスペース新宿等で開催した。

第20回平櫛田中賞受賞者決定

2001年03月

平櫛田中の業績にちなみ優れた彫刻家を顕彰するために昭和47年に創設された同賞(岡山県井原市主催)は、三沢厚彦に決定した。授賞式は、7月26日、東京銀座、三笠会館で行われ、受賞記念展は同月、日本橋高島屋で開催された。

日本芸術院賞受賞者決定

2001年03月

日本芸術院(犬丸直院長)は、3月22日、芸術の各分野で顕著な功績のあった人に贈る平成12年度の日本芸術院賞受賞者を決定した。恩賜賞・日本芸術院賞の第1部(美術)受賞者には、書家津金孝邦(71)(日展出品作「森鴎外の詩」に対して)、日本芸術院賞には日本画の福王寺一彦(45)(院展出品作「月の耀く夜に 三」に対して)、洋画の絹谷幸二(58)(独立展出品「蒼穹夢譚」に対して)、工芸の川尻一寛(70)(日展出品作「豊穣」に対して)が選ばれた。授賞式は、6月4日に東京・上野の日本芸術院会館にて行われた。

芸術選奨受賞者決定

2001年03月

芸術の分野で昨年一年間に優れた業績をあげた人々に贈られる芸術選奨の受賞者が、3月23日文化庁より発表された。美術関係では、ファションデザイナー川久保玲(58)(「コム デ ギャルソン」コレクション)、日本画家小島悠司(57)(「小島悠司―凝視される大地―展」)が文部科学大臣賞、また洋画家野田裕示(48)(「WORK―1316」)、美術史家坂上桂子(43)(『夢と光の画家たち―モデルニテ再考』)が文部科学大臣新人賞を受賞した。贈呈式は、27日に赤坂プリンスホテルで行われた。

第7回中村彝賞受賞者決定

2001年02月

60歳以上で優れた創作活動をする作家に贈られる同賞に、洋画家の須田寿(94)が選ばれ、その授賞式が、2月2日に東京、新宿中村屋でとり行われた。

文化庁予算決まる

2001年02月

平成13年度の文化庁予算は、前年度比12.4%増の909億4,900万円とすることが決まった。大幅増の内訳は、「地域芸術文化活性化事業」、「ふるさと文化再興事業」、「公立文化会館活性化事業」等の地域文化の振興等の新規事業がはじまり、さらに新国立美術展示施設(仮称)と九州国立博物館(仮称)の建設費が含まれたことによる。

登録文化財の答申

2001年03月

文化審議会は、3月16日、近代建築物の保護を目的にした登録文化財制度の対象として、北海道根室市の明治公園第一、第二、第三サイロや京都市の祇園甲部歌舞練場本館など56ヶ所、159件を町村信孝文部科学大臣に答申した。

第13回和辻哲郎文化賞決定

2001年02月

兵庫県姫路市が主催する同賞の受賞者が決定した。美術関係では、「一般部門」で稲賀繁美(44)の『絵画の東方』(名古屋大学出版会)に決定した。同書は、江戸時代の日本美術と西欧のジャポニズムの動向を双方向の影響関係から論じ、「狭義の美術論集にとどまらない魅力」が評価された。授賞式は、3月1日に姫路市民会館にて行われた。

第8回VOCA賞受賞者決定

2001年02月

具象、抽象の区別なく、絵画・平面系の若手作家を対象としたVOCA2001展(同展実行委員会、財団法人日本美術協会、上野の森美術館主催)の最高賞であるVOCA賞は、押江千衣子(32)に決定した。

第71回朝日賞決定

2001年01月

学術と芸術の分野で傑出した業績をあげた個人や団体に贈られる朝日賞が、朝日新聞文化財団と朝日新聞社の選考委員会が審議し、決定した。美術の分野では、「世界の戦後美術に多大な影響を与えた前衛的創作活動」を評価され、草間弥生(71)に贈られた。贈呈式は、1月30日に帝国ホテルで行われた。

第42回毎日芸術賞受賞者決定

2001年02月

優れた芸術活動をした個人、団体に贈られる同賞の今年度の受賞者が決定した。美術関係では、美術家の山口勝弘(72)(「闇2000光-山口勝弘展」、富山県下山芸術の森発電所美術館に対して)、写真家の畠山直哉(42)(写真集『Underground』に対して)の2名が選ばれた。

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