富岡鉄斎展

1973年04月

歿後50年にあたり、鉄斎29歳から89歳までの絵画、書など300点による遺作展が、7日から5月6日まで京都国立博物館で開催された。

文化財の新指定

1973年03月

今回指定された物件は、美術工芸品では国宝2件(絵画、工芸各1件)、重要文化財65件で、うち絵画16件、彫刻7件、工芸品17件、書跡18件、考古7件となっている。また建造物関係では29件が重要文化財に指定された。

人間国宝

1973年03月

文化財保護審議会は、23日重要無形文化財保持者(各個指定―人間国宝)として、美術部門では型絵染の鎌倉芳太郎を決定した。

宗像大社秘宝展

1973年03月

宗像大社の一の宮と称せられ、古代祭祀の島として知られる沖の島は、昭和29年以来数次の発掘調査が行われて2万点以上の遺宝が発見されたが、今回その1、2次発掘調査によって得られた遺宝のうちから100余点が2日から14日まで京都市藤井大丸で公開された。

芸術選奨

1973年03月

第23回芸術選奨文部大臣賞の美術部門で、洋画家野口弥太郎「那智の滝」が、13日決定した。

平川廃寺発掘調査

1973年03月

昭和41年はじめてその存在が明らかにされた京都府城陽市平川廃寺の発掘が同市教育委員会によって進められていたが、8日その調査結果が発表された。今回の調査では塔基壇東側に金堂跡が確認された。

陽明門の修理終了

1973年03月

日光東照宮の国宝陽明門の修理が9日終わり、26日に完工式が行われた。今回の修理は50年ぶりのもので昭和44年から進められていたもの。なお今回の修理中、門東西の彫刻後部に「梅に錦花鳥図」「松鶴図」が発見された。これは宝暦修理時、狩野祐清によって描かれたものである。

北京で北斎展

1973年03月

日中文化交流協会、中日友好協会等の協力で13日から25日まで北京の中国美術館で北斎展が開催された。なお、4月11日から23日まで上海展も開催された。

シカゴ美術館浮世絵名品展

1973年02月

リッカー美術館では24日から3月18日まで、シカゴ美術館のクレアンス・バッキンガム・コレクションの蔵品約200点を公開した。同展は3月24日から4月15日まで京都国立近代美術館でも開催された。

安井賞

1973年03月

第16回安井賞は、谷本重義「二人老人」に決定した。

九州歴史資料館一般公開

1973年02月

昨年4月に開設された福岡県立九州歴史資料館が24日から開館記念の展示を行った。同館は、その重要な事業として太宰府史跡の発掘調査を県教育委員会から引き継いでいる。

山種美術館賞

1973年01月

第2回山種美術館賞は候補作37点のなかから、大賞に石田武『林』、優秀賞に小山硬『天草』、小嶋悠司『群像』が選ばれた。

東京国立博物館所蔵名品展

1973年01月

東京国立博物館ではその創立100年記念事業のひとつとして、この100年の間に同館の所蔵に帰した作品の中から各時代にわたる重要作品を選び、「東京国立博物館所蔵名品展」を6日から2月11日まで開催した。

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