平城宮跡発掘

1954年01月

前年秋日米行政協定による道路の改修工事中、東院跡と推定される附近から掘立柱跡や溝跡のようなものが発見されたことにもとづき、文化財保護委員会では新年早々に「平城宮遺跡発掘調査会」を設け、十二日から二週間、特別史跡に指定されている同宮跡の発掘を行つた。その結果、朝堂院跡の北方で、東西桁行一八〇米、南北梁間八米程の廻廊のような建物跡が確認され、予備調査としての成果をおさめた。

to page top