東京国立近代美術館開館20年記念展

記事番号:02962
年月:1972年09月

東京国立近代美術館では創立20周年を記念して近代日本の日本画・洋画・彫刻・工芸の作家150名の作品450点を精選した大展覧会「現代の眼――近代日本の美術から.」を6日から11月5日まで開催した。主なる作品は、日本画では重文に指定されている大観の「生々流転」、春草の「落葉」、栖鳳「斑猫」、玉堂「行く春」、観山「弱法師」、紫紅「熱国の巻」、ほか小林古径の「鶴と七面鳥」、徳岡神泉の「刈田」など、洋画では高橋由一の「鮭」、浅井忠の「春畝」、黒田清輝「舞妓」、青木繁「海の幸」、岸田劉生「麗子微笑」、藤島武二「黒扇」などの重文指定作や、小出楢重の「前向の裸婦」、和田三造「南風」、彫刻では荻原守衛の重文「女」など、全館を使って名作を揃えて披露されまさに近代美術の流れを集約的に展望できる意義深い催しであった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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