梅原竜三郎が秘蔵の美術品を寄贈
1974年07月洋画家の梅原竜三郎が秘蔵の美術品をこのほど東京・上野の国立西洋美術館と東京国立博物館に寄贈した。西洋美術館にはルノワールの油絵「横たわる浴女」、ドガのパステル画「背中を拭く女」、ピカソの油絵「アトリエのモデル」と「男と女」、ギリシャ時代のキクラデスの大理石彫刻「ヴァイオリン型の女」など3点の計7点で、同美術館では早速、29日に特別展示、翌日から一般公開した。また国立博物館には、重要文化財の紙本墨書「釈迦宝殿」など6点である。
洋画家の梅原竜三郎が秘蔵の美術品をこのほど東京・上野の国立西洋美術館と東京国立博物館に寄贈した。西洋美術館にはルノワールの油絵「横たわる浴女」、ドガのパステル画「背中を拭く女」、ピカソの油絵「アトリエのモデル」と「男と女」、ギリシャ時代のキクラデスの大理石彫刻「ヴァイオリン型の女」など3点の計7点で、同美術館では早速、29日に特別展示、翌日から一般公開した。また国立博物館には、重要文化財の紙本墨書「釈迦宝殿」など6点である。
31日から9月1日まで雪村の特別展観が東京国立博物館で開かれた。室町時代末期、東国で活躍した画僧雪村の作品と共に、その画風を追った雪関、雪洞等の作品も同時に展示された。
第6回「三大新潮賞」の受賞者はさきごろ決まっていたが、20日、東京・赤坂のホテル・オークラで、その贈呈式が行われた。今回の日本芸術大賞は流政之(彫刻による都市建築との新空間の創造に対して)が受けた。
29日から7月28日まで神奈川県立近代美術館において、古代から現代に至るガラスの造型325点が展示された。
新制作協会の日本画部会員全員37名がこのほど退会届を出し、25日、東京・八重洲口の鉄道会館で開かれた同協会の総会で正式に受理された。退会した全員は新団体「創画会」として活動を続けることになった。
国宝東大寺大仏殿の昭和大修理が正式に着工されることとなり、4日起工式が行われた。今回の修理は「明治大修理」以来約60年ぶりのこと。
奈良国立博物館では仏像とその像内に奉納された舎利、願文などの像内納入品51体分を選び28日から5月26日まで特別展を開催した。
中断していたが第11回展として再出発、アメリカのスーパー・リアリズムを中心として21作家36点とヨーロッパの部は同傾向の版画8作家13点、国内部門は「複製・映像時代のリアリズム」をテーマとして10日から30日まで東京都美術館で開催された。
克明な写実主義の現代アメリカの人気作家、アンドリュー・ワイエスの展覧会が6日から5月19日まで東京国立近代美術館で開催されて注目を集めた。
昨年9月に正式決定をみた「モナ・リザ」展は、20日から6月10日まで上野の東京国立博物館で開催され、同時に国立科学博物館では「科学者レオナルド・ダ・ビンチ」展が開かれた。
旧赤坂離宮を改修した迎賓館落成式が23日各界名士参列の下に盛大に挙行された。
昨年来前田青邨の総監修のもとで進められてきた高松塚古墳壁画の模写が完成し、28日から5月25日までの奈良国立博物館での公開を皮切りに岡山県立博物館、九州歴史資料館、仙台市立博物館、東京国立博物館で一般公開された。
日本芸術院では9日昭和48年度(第30回)恩賜賞、院賞の受賞者を内定、美術部門では恩賜賞に猪原大華(日本画)、芸術院賞に木下繁(彫塑)、前川国男(建築)が選ばれた。
文化財保護審議会は、29日重要無形文化財保持者(人間国宝)に、美術部門では?漆家赤地友哉を認定した。
国内と欧米10ヶ国から集められたセザンヌの油彩画61点、水彩画27点、デッサン40点、版画10点、からなる本格的なセザンヌ展が30日から5月25日のあいだ東京・上野の国立西洋美術館で開催された。主催・国立西洋美術館、読売新聞社。
西ドイツ・デュッセルドルフの市立美術館では、5月に「日本の美術伝統と現代」という展覧会を開くことになり、そのためJ・ハルテン館長が来日、作品の選定に当った。
昭和48年度芸術選奨文部大臣賞美術部門に、彫刻家佐藤忠良「帽子・あぐら」、建築家槙文彦「代官山集合住宅」が、また文部大臣新人賞は、陶芸家加守田章二「刻文壺」が決定した。
第17回安井賞に絹谷幸二「アンセルモ氏の肖像」が4日決定した。
今回新らたに指定をうけた物件は美術工芸品では高松塚古墳壁画を含む国宝4件(絵画1件、書跡2件、考古1件)と重要文化財68件(絵画19件、彫刻9件、工芸13件、書跡20件、考古7件)である。ま建造物関係では17件40棟が重要文化財に指定された。
第三回平櫛田中賞は、江口週に決定した。