国立近代美術館の移転地決定

1966年01月

昨年末、政府は首相官邸で、石井法相(体協会長)、文部・建設各大臣、官房長官らが懇談会を開き、皇居北の丸に国立近代美術館を移転新築する計画を内定していたが、(当年鑑41年版本欄参照)年がかわって10日、更に事務次官会議で協議の結果、同地に移転新築することを決定した。計画によれば、新築される同美術館は、千代田区代官町の竹橋と皇居乾門の間、約8,900平方メートルの敷地に公文書館と隣接し、総工費約17億円、建坪3,300平方メートル、地上3階、地下1階建で42年度に完成する予定である。尚かねて同美術館の建設経費を寄付する意向を申し出ていたブリヂストン・タイヤの石橋正二郎会長は、2月14日、同館の建設費12億円を寄附する、との覚え書きを福田文部次官との間に交換した。

毎日芸術賞決定

1966年01月

昭和40年度第7回毎日芸術賞受賞者が1日発表されたが、今回は美術部門の該当者がなく、ただ関係したもので写真の岩宮武二が、写真集「京」「大和の石仏」(淡交社刊)の業績で受賞した。

朝日文化賞決定

1966年01月

昭和4年創設以来、文化、社会奉仕、体育の分野で各年度のすぐれた業績に対して贈られてきている朝日賞の40年度(第36回)文化部門の受賞者が決定、朝日新聞社から3日発表された。文化賞は7件で、美術関係では、日本芸術院会員矢代幸雄の「日本美術についての広範な啓発活動につくした業績」に対して贈られた。

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