ヴェニスビエンナーレ展出品作家決定
1956年02月六月ヴェニスで開かれるビエンナーレに出品する日本作家の選考委員会が一日国際文化振興会で開かれ、須田国太郎、山口長男、脇田和、(以上洋画)、棟方志功(版画)、山本豊市、植木茂(以上彫刻)の六名が決定した。
六月ヴェニスで開かれるビエンナーレに出品する日本作家の選考委員会が一日国際文化振興会で開かれ、須田国太郎、山口長男、脇田和、(以上洋画)、棟方志功(版画)、山本豊市、植木茂(以上彫刻)の六名が決定した。
東京国立博物館で三○年度作品として製作中であつた美術映画「江戸美術」は二五日完成した。
昭和三〇年度第七回「毎日美術賞」の授賞が決定し、一五日次の通り発表された。 脇田和 第三回日本国際美術展出品「あらそい」その他一連の作品 福田豊四郎 第一九回新制作協会展出品「滝」その他一連の作品 功労賞 故安井曽太郎 長年にわたつて日本洋画壕の発展につくした業績。 (以上各賞状並に副賞一○万円)
解体修理継続中の鳳凰堂の工事場で、一三日昔焼失したと伝えられていた正面扉二枚が発見された。高一五尺三寸、幅五尺四寸、南側扉裏面上部に「上品上生」の文字が判読され、北側扉には顔料や漆ものこつて居り、又古く切りとつた上品上生の色紙型(現存)部分とも合うので、天喜元年(一○五三)創建当時の正面扉と断定されたものである。
兵庫県文化財調査委員田崎香逸らは、同県加西町の白鳳時代互窯跡の発掘調査が一応終つたので、九日その結果を一般に公開した。二米の煙道をもつ六・九米の小型な登り窯で、白鳳時代の出土品のある窯址の上に天平時代に新らしい窯をつくつたものである。