第3回現代日本彫刻展

記事番号:02828
年月:1969年10月

昭和40年から隔年に開かれてきた現代日本彫刻展=山口県宇部市、日本美術館企画協議会、毎日新聞社主催=は、その第3回展を1日から11月10日まで宇部市の常盤公園内野外彫刻美術館で開いた。今年の同展は、わが国現代彫刻の先駆者である荻原守衛から現在までの代表作を集めて特別陳列した“日本現代彫刻の史的展望”と、アルミニウム、ステンレス、プラスチック(ポリエステル、塩化ビニール)など現代彫刻の新しい素材をとりあげ、作家と素材による新しい可能性を求めた“三つの素材による現代彫刻展”の二つ。後者では42年後半期から現在までの間に各美術団体展、グループ展、個展その他ですぐれた業績を示した作家を4素材部門19作家19点の中から9月29日夜、8名の審査員で次のように授賞作品を決定した。なお、宇部興産の協賛は従前通りだが、素材提供のスポンサーとして、積水化学工業、日本硝子繊維、日本軽金属、日本触媒化学工業、日本ステンレス各社に協力を仰いだ。 大賞<宇部市賞>(70万円)村岡三郎「自重」(ポリエステル) 宇部興産株式会社賞(50万円)栄利秋「思考空間9-69…くう…おのれのみしは…」(同上) 毎日新聞社賞(40万円)小田襄「計画」(ステンレス) 宇部市野外彫刻美術館賞(30万円)広井力「標的と人」(アルミニウム) 神奈川県立近代美術館賞(30万円)伊原通夫「風風風風」(ステンレス) 長崎県立美術博物館賞(30万円)田中信太郎「リレーション」(塩化ビニール)

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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