帝院第二部四会員意見書提出 

記事番号:00067
年月:1936年06月

帝国美術院第二部に属する会員石井柏亭有島生馬山下新太郎安井曽太郎の四名は、平生文相の試案に関して協議を遂げた結果左の修正案に到達し、之を最後的断案として六月十日清水院長宛に提出した。内容の要旨として伝へられる所は左の如くである。 一、展覧会は一年一回各部綜合で秋季に開き、主催は帝国美術院たるべきこと。 一、招待展、鑑査展に二分することに反対す、鑑査を経たる作品と無鑑査作品とを同時に陳列すること。 一、出品多数の為同時に陳列し難きときは会期半で陳列替を為すこと。 一、参与を其の侭に存置し名称を展覧会委員と改むること。 一、鑑査は各部会員之に当り展覧会委員を参加しむること。 一、指定及び附則の無鑑査出品者の人員に多少の増加を認むること。

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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