高間惣七等東光会脱退 

記事番号:00022
年月:1936年03月

洋画団体東光会の会員高間惣七堀田清治橋本八百二、会友中尾達、益山雅衛等は、三月八日同会を脱退し、同志二十六名を以て新団体主線協会を結成、十日左の声明書を発表すると共に日動画廊で其の披露を行つた。 「最近私達は社会情勢や画壇の動揺に鑑み各自の真摯な芸術的精進の必要に迫られてゐることを痛感してゐます。顧れば私達の現在は芸術目的の追求以外の団体的の雑事に煩はされ擬装的な政策に悩まされ、ために純粋な絵画研究の妨げとなることが極めて多いのであります。今度はこの煩雑な団体的雑事から離別して一意各個の純粋な芸術的精進に全力を尽すことに決心しました。現在の有為の画家達は芸術目的を離れた団体の経営や其の他画壇的な政策に煩はされることなく真実な芸術研究者として反省すべき秋に際会してゐると信ずるのであります。私達はこの趣旨の旗のもとに新しい第一歩を踏み出すことに決心しました。 主線協会」

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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