「小林古径」展、「川合玉堂」展、「山本丘人」展開催

記事番号:04232
年月:1994年01月

「日本画」が再考されてきているなか、「近代日本画の巨匠」とされてきた画家の大規模な回顧展が相次いだ。生誕110年を記念して、明治期後半から昭和32年に没するまで、歴史画花鳥画の分野に優作を描き続けた小林古径の画業を本画70点、下絵類18点によって展観する「小林古径」展が4日より23日まで東京の小田急美術館で開かれた。また、画家の生誕120年を記念し、初期から晩年までの作品70点により自然の風物を情緒豊かに描いた60余年の画業を回顧する「川合玉堂」展が開かれた(東京、日本橋高島屋、1.27―2.8、大阪なんば高島屋、2.24―3.8)ほか、3月19日からは東京国立近代美術館で「山本丘人」展が開かれ、日本画の伝統主義、画壇の権威に迎合せず、現在の創画会の前身「創造美術」の創立等、現在に至る日本画の流れに大きな足跡を残す画業が回顧された(東京国立近代美術館、3.19~5.8)。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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