文化財の新指定

記事番号:03438
年月:1982年04月

文化財保護審議会は2日、新たに重要無形文化財保持者(人間国宝)として7名を認定するよう小川文相に答申し、美術部門では紬縞織・絣織の宗広力三、竹工芸の飯塚小?斎、蒔絵の大場松魚が選ばれた。これで人間国宝は70人となった。 また同審議会は5日、美術工芸品関係の重要文化財として新たに55件を指定、一部を解除するよう同文相に答申した。今回国宝指定はなく、新指定には狩野探幽一門による二条城二之丸御殿障壁画や、「古今和歌集」「明月記」をはじめとする注目の冷泉家文書10件が含まれる。指定解除となったのは偽物論争のあった考古資料1件。これで美術工芸品関係の重要文化財は9191件となり、新指定の文化財は4月21日から5月9日まで東京国立博物館で特別展観された。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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