「日展」改組

記事番号:02801
年月:1969年03月

社団法人「日展」は25日上野の日本美術協会で総会を開き機構と人事の改革を行った。これまで「日展」は民間団体であるにも拘らず常任理事会委員の資格は官展当時のまま文部省の芸術院会員であることとしていたことをはじめとして、審査員の任命、受賞の選定などにしばしば情実によるもののあることの疑惑がもたれ、批判があったが、今回の改革の一つは常任理事会(15人)とそれに準ずる理事会(40人)から75才以上の会員を顧問として棚上げし、いままでの理事会定員を54人としたことによって人事を若返らせたこと。第二には、常任理事会のもっていた審査員任命権、各賞授賞選考権を理事会に移したことが主な改革点である。辻永に代る新理事長には山崎覚太郎が選ばれた。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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