シドニー日本品展国内展示会

記事番号:00582
年月:1940年03月

濠洲シドニーに於て、予て日本純国産品の展示会が計画されてゐたが、貿易組合中央会、日濠協会、国際文化振興会の協力により蒐集された資料が三月二十七日現地発送に先立ち高島屋本店に於て展示された。これは文化資料と一般国際品に分けられたが、前者には日本の風物を示す版画、光筆画の現代画家の作品、古代風俗を示す鏑木清方の文展出品作「春の愁ひ」、江戸時代小袖等があり、後者はその主旨として美術的工芸ではなく、日本人が普通に使用してゐる布帛、陶磁器、硝子工芸、金属工芸、七宝、木工品等であつた。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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