芸術議員連盟の初仕事「日本芸術見本市」の国内展示

記事番号:02620
年月:1965年12月

国会に芸術議員連盟(超党派260余名)が結成されたのは昨年の3月、その初仕事として明春3月20日から1カ月間、ニューヨークのユニオン・カーバイドビルで「日本芸術見本市」を開く運びになつた。その美術部門の国内展示が4日から12日まで東京・京橋の国立近代美術館で開かれた。大蔵省に対して、通産省を通じて請求した予算4千万円のうち、国庫から3千万円、競輪のあがりから1千万円の獲得ができ、さらに財界から1千万円の寄付を仰ぐというもので、今年2月財界をバックに設立された社団法人・国際芸術見本市協会(会長・永野重雄)が主催することになつた。理事長には麻生良方(民社)が就任して顧問の中曽根康弘(自)と共に運営の原動力になるという。出品作品の選定には、河北倫明富永惣一ら12名からなる選考委員会が設置され、選考一切の権限が当委員会に一任されたので、今回はそこで選ばれた絵画、彫刻、版画、工芸の計44名の作品が出品展示された。

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
to page top