橋本平八と北園克衛展開催

記事番号:05041
年月:2010年08月

彫刻家橋本平八(1897-1935)とその弟で前衛詩人として頭角を現し、文学、美術を横断する多様な活動を行った北園克衛(本名橋本健吉、1902-1978)の作品が一堂に会する初めての企画として「異色の芸術家兄弟 橋本平八と北園克衛展」が7日から10月11日まで三重県立美術館で開催された。石や木などの自然物に宿る霊的なものを木彫で表した平八と、未来派、ダダ、構成主義などを受容して詩作やデザインを行った克衛の一見対照的な制作が、生まれ育ちと時代の共有、および相互の情報交換と対話に根ざしていることを浮き彫りにする意義深い展観となった。同展は世田谷美術館に巡回した(10月23日-12月12日)。

登録日: 2014年09月17日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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