シバルカン遺宝の撮影成功

1981年06月

シルクロードの要衝、アフガニスタン北部のシバルカン市郊外で2年半前に発掘され、東西文化交流を探る資料として世界的に注目されながら、未だ全く公開されていない黄金装飾品約2万点のうち、主要作品の現地撮影にこのほど京大調査隊が成功、その写真が日本で公開された。

京都御所の全絵画調査へ

1981年05月

宮内庁は25日、源豊宗、武田恒夫、原田平作、榊原吉郎の4名からなる日本美術史研究グループに対し、京都御所の全絵画の調査と写真撮影を、御所史上初めて許可した。御所には、19の御殿の襖・天袋・地袋・板戸などに約1500点の絵が描かれており、幕末絵画の宝庫と言われるだけに注目を集めている。調査は5月上旬より既に始まり、1年半の予定で行われる。

吉田五十八賞決定

1981年05月

第6回吉田五十八賞が発表され、建築の部で狩野忠正「三輪そうめん山本本社」(奈良県桜井市)が受賞、関連美術の部では多田美波「聖徳学園川並記念講堂第一緞帳」、利根山光人「同第二緞帳」がそれぞれ受賞した。

高山寺展

1981年05月

高山寺中興の祖、明恵上人の没後750年を記念し、高山寺に伝わる寺宝360点を公開する「高山寺展」が、19日から6月21日まで京都国立博物館で開催された。鳥獣戯画や華厳縁起をはじめ、国宝25点、重文210点にのぼる作品が出陳され、充実した展観となった。

ピカソ自画像、11億円で落札

1981年05月

ニューヨークで開かれた絵画の競売会で、ピカソの「自画像」が530万ドル(約11億6千万円)という史上4番目の高値で落札されたことが、22日明らかとなった。落札したのは米国の蒐集家。

曼殊院に大量の秘蔵文化財

1981年05月

京都の天台宗門跡寺院・曼殊院に、南北朝から江戸時代初めにかけての絵画・茶道具・古文書など約2000点が秘蔵されていることが、京都大学文学部佐竹昭広教授らの6年がかりの調査の結果、明らかとなった。その中には、後小松天皇直筆の伊勢物語写本など、重文級と目されるものも含まれている。

神奈川県立近代美術館30周年記念特別展

1981年05月

昭和26年11月に開館し今年で30年を迎えた神奈川県立近代美術館では、二部にわたって記念特別展を開催、第一部は、高橋由一以降現在にいたる物故作家36人の代表作110余点を集めた「日本近代洋画の展開」展を16日から7月5日まで、また第二部は、高村光雲から現存作家を含む近現代の68作家97点による「日本近代彫刻の展開」展を、7月11日から8月9日まで、それぞれ開催した。

埋蔵文化財保護のシンポジウム

1981年05月

日本土地法学会は1、2日の両日、福岡市で第16回大会を開き、「埋蔵文化財と法」をテーマにシンポジウムを行った。法律の専門学会が埋蔵文化財について取り組んだのは、初めてのことであった。

アングル展

1981年04月

ヨーロッパ19世紀の新古典派の巨匠、ジャン・オーギュスト・アングルの作品約130点を出陳した展覧会が、28日から6月14日まで国立西洋美術館で行われた。今回の展覧会には、アングルの作品中最も人気の高いものの一つである「泉」や「オシアンの夢」等の油彩24点、素描約100点が出品された。同展は引続き国立国際美術館で開催。

日本の仏教を築いた人々展

1981年04月

仏教伝来より1400年余りを数える我国の仏教史に足跡を残した人々の肖像や書跡約240点を集めた展覧会が、29日から6月7日まで奈良国立博物館で行われた。

日本建築学会賞決定

1981年04月

日本建築学会は14日、昭和55年度の日本建築学会賞を決定、第一部(論文)では岸田英明、毛見虎雄、佐藤巧、鈴木敏郎、住田昌二、中祐一郎、松本衛、第二部(作品)で高須賀晋、林雅子、第三部(業績)で西岡常一ほか3件を、それぞれ選出した。また同時に発表された昭和56年日本建築学会大賞は、多年にわたる業績により二見秀雄と決定した。

第15回現代日本美術展

1981年04月

今年で15回を迎えた現代日本美術展は26日から5月12日まで、東京都美術館で開催された。応募総数1693点の中から、大賞は高田洋一「翼III」(立体)が受賞し、また各賞受賞者は以下の通り決定した。<佳作賞>広田茂、寺内成人、赤沼潔、松本薫、八柳尚樹、<東京国立近代美術館賞>浜田浄、<京都国立近代美術館賞>吉田富久一、<国立国際美術館賞>吉田洵、<東京都美術館賞>前川強、<ブリヂストン美術館賞>藤原昌美、<兵庫県立近代美術館賞>小林清子、<群馬県立近代美術館賞>川内麻嗣、<千葉県立美術館賞>池田良二、<栃木県立美術館賞>中村孝平、<神奈川県立近代美術館賞>内田晴之、<いわき市美術館建設準備室賞>米林雄一

文化財の新指定

1981年04月

文化財保護審議会は3日、新たに重要無形文化財保持者(人間国宝)として4名を認定するよう田中文相に答申し、美術部門では截金の斎田梅亭、刀匠の隅谷正峰が選ばれた。これで人間国宝は69人となった。 また同審議会は6日、美術工芸品関係の国宝2件、重要文化財52件を新たに指定するよう同文相に答申した。新国宝となったのは、善通寺(香川県)の金銅錫杖頭と東京国立博物館の延喜式(九条家本)27巻で、新重文には、埼玉県稲荷山古墳出土の銘文入り鉄剣や奈良で出土した太安万侶墓誌などが含まれる。

須田国太郎展

1981年04月

須田国太郎の生誕90年、没後20年を記念した展覧会が、8日から5月10日まで京都国立近代美術館で開催された。出品作品は、油彩画124点に素描と日本画を加えた170点で、須田の大規模な展覧会としては、遺作展以来18年ぶりのものであった。

平櫛田中賞決定

1981年03月

第10回平櫛田中賞は、小清水漸「レリーフ80―3」と決定した。授賞式は8月20日に行われ、受賞記念展が8月20日から同月25日まで日本橋・高島屋で開かれた。

薬師寺西塔再建成る

1981年04月

再建が進められていた奈良・薬師寺の西塔がこのほど完成、450年ぶりに甦り、1日から5日まで落慶法要が営まれた。同塔は高さ36.4mの総ヒノキ造りで、総工費15億の大部分が全国からの写経勧進により集められた。

建造物の文化財新指定

1981年03月

文化財保護審議会(小林行雄会長)は27日、建造物関係の重要文化財として、妙義神社(群馬)など新たに6件14棟と、既に重要文化財になっている建造物3件の宅地を追加指定するよう田中文相に答申した。また重要伝統的建造物群保存地区(町並保存)として、江戸時代の宿場の姿をとどめる福島県下郷町の「大内宿」を選定するよう、合わせて答申した。

細川家コレクション東洋美術展

1981年03月

広範囲の分野にわたる優れたコレクションで知られる細川家コレクションから、優品152件を公開する展覧会が31日から5月5日まで、京都国立博物館で開催された。絵画・書跡・陶磁・武具など、国宝8件、重文26件を含む出品作品は、総数11万2千件に及ぶ同コレクションの質の高さを物語る展観となった。

文化交流の国際シンポジウム開催

1981年03月

近年ますます盛んになる国際文化交流をめぐる諸問題を討議し、主要国間の意見・情報の交換を目的とした国際シンポジウムが、国際交流基金(林健太郎理事長)の主催により16日から20日まで、東京のホテル・ニューオータニで開催された。テーマは「国際交流の理念と政策―主要国の指導的文化交流機関の事業活動を中心として」。

中山王国文物展

1981年03月

中国・戦国時代の雄、中山国の王墓から出土した文物92件146点を公開する「中山王国文物展」が、17日から5月5日まで東京国立博物館で開かれ、中国古代史の空白を埋める手掛りとして注目された。

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