美術家たちの「南洋群島」展開催

記事番号:04926
年月:2008年04月

第一次大戦勃発時に日本領となり「南洋群島」と呼ばれた島々に滞在し、島の風土や人々の暮らしに親しんで制作を行なった土方久功、杉浦佐助と杉浦の弟子である儀間比呂志に注目し、その作品と関連資料を展示する「美術家たちの『南洋群島』」展が町田市立国際版画美術館で12日から開催された(6月22日まで)。1990年代から盛んになった第二次世界大戦中の日本美術の研究によって当時の日本が植民地としていた地域の美術に関する研究が行なわれるようになったのを背景に、「南洋群島」での日本人作家による制作を調査し、表現の特質や時代精神に迫ろうとする意欲的な展観となった。同展は高知県立美術館(7月13日から9月15日)、沖縄県立博物館・美術館(11月7日から09年1月18日)に巡回した。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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