「仏像 一木にこめられた祈り」展開催
奈良時代後半に制作された唐招提寺の木彫像を契機としてさかんになった一木彫の仏像を、江戸時代の円空、木喰による像まで国宝4点、重要文化財36点を含む65点の作品で跡づける「仏像 一木にこめられた祈り」展が3日から東京国立博物館で開催された(~12月3日)。第一章「檀像の世界」、第二章「一木彫の世紀」、第三章「鉈彫」、第四章「円空と木喰」の編年的構成で、神木や霊木といった木の霊性や量感、彫るという造形手法の特質を活かした像が多数出品され、木を素材として礼拝対象をつくる我国の造形の一面が浮彫にされた。
登録日: 2014年04月14日更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)