鎌倉大仏の保存修復

記事番号:05297
年月:2016年03月

神奈川県鎌倉市の高徳院にある銅造阿弥陀如来坐像(鎌倉大仏、国宝)の文化財修理国庫補助事業による保存修復が、1月13日から3月10日にかけて行なわれ、その調査と作業管理の主な部分を東京文化財研究所が担当した。1959年から61年にかけての昭和の大修理以来の大規模な作業となり、足場を組んでのクリーニングでは、下方からの洗浄作業では届かなかった頭部に付着する埃や鳥の糞等を取り除いた。また蛍光X線分析装置やX線回折分析装置による尊像の非破壊分析、昭和の大修理で採用された免震装置の調査等を行なった。

登録日: 2019年10月10日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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