「昭和の美術 1945年まで―<目的芸術>の軌跡」展開催

記事番号:04791
年月:2005年11月

昭和戦前期の美術界において、政治社会的な目的から統制に向かうプロパガンダ的な美術と、大衆からの主張としてのプロレタリア美術運動の両面を横断的に検証しようとする展覧会が、11月3日より新潟県立近代美術館で開催された。内容は、「Ⅰ社会闘争の時代―プロレタリア美術運動の高潮と終焉」、「Ⅱ戦争と全体主義の時代―拡張する戦争美術とその諸相」の2部から構成され、上記の両極の美術を「目的芸術」と一括してみようとする視点にたち、戦前期の美術が矛盾を内包しながら、一方で多くの共通点をもち激動の時代のなかで創作されていった軌跡を正面から辿ろうとした展覧であった。(会期、12月11日まで。)

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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