高松塚古墳石室解体保存決定

記事番号:04773
年月:2005年06月

国の特別史跡である高松塚古墳(奈良県明日香村)で国宝壁画の修復保存策をめぐり、文化庁の恒久保存対策検討会(座長、渡辺明義・前東京文化財研究所長)が、6月27日に都内で開かれた。会議の結果、「現在の環境で壁画を維持するのは困難」として、墳丘を掘り壁画の描かれた石室を取り出す石室解体案の採用を決めた。壁画の修復が完了した段階で、石室を墳丘に戻す方針だが、特別史跡の現状を大幅に変更するという措置となり異例の判断となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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