明治宮殿奥宮殿の杉戸絵明らかに

記事番号:03425
年月:1982年02月

明治21年に完成しながら昭和20年5月戦災で焼失した明治宮殿の杉戸絵35組が、その後宮内庁や東京国立博物館の倉庫に保管されていることが明らかとなり、十余年をかけて東京国立文化財研究所で保存修復と調査研究が行なわれた結果、このほど『皇居杉戸絵』(京都書院、解説・関千代)としてその様相が明らかとなった。伝統的画派の名手が多く手がけたこれらの作品は、鑑画会や東京美術学校が台頭する直前の、明治前半期画壇状況の総まとめともいうべき貴重な資料となるものである。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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