国立西洋美術館購入の三点の作品の処置に結論

記事番号:02920
年月:1971年09月

西洋美術館が昭和39年から40年にかけて購入したモジリアニのデッサン「女の顔」、ドランの油彩「ロンドンの橋」、デュフィの油彩「アンジュ湾」の3点は国際的な偽作販売者の手から購入していることが明らかで、作品の真偽の確実な決定は困難であるが今後館内での展示を行なわないということで一応の結論をえたことが18日に文化庁より発表された。この間この購入問題はジャーナリズムによって好んで取上げられたが、これを一つの機会として、従来、乏しい購入予算と調査費でまかなわれていた購入方法等に多少の改善が行なわれたことは注目してよい。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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