万国博美術館

記事番号:02857
年月:1970年03月

日本万国博覧会が15日から9月13日まで、大阪府吹田市の千里丘陵で開かれたのは周知のことだが、その主な展示館として万国博美術館(富永惣一館長)が開設された。シンボルゾーンの北側に建てられた4階建の施設は延べ4,650平方メートル。展示された東西の美術品は海外40数カ国と国内から732点で、その万端経費は総額400億円にものぼるといわれた。万博テーマの「人類の進歩と調和」にふさわしく、その展示の方法は日本を中心として東洋美術の歴史の流れをタテの軸とし、それに関連する東西美術の調和、対比、融合をヨコにというように、展示内容は時代順に、(1)原始の魂・古代の声―創造のあけぼの。(2)東西の交流―シルクロード、南蛮文化。(3)聖なる造型―信仰への道。(4)自由への歩み―人間・自然・社会。(5)現代の躍動。とテーマを分けて陳列された。因みに、入場料は、大人200円で、入館者は計177万5173人にものぼったという。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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