国宝重要文化財指定

記事番号:02856
年月:1970年03月

文化財保護審議会は30日、新たに美術工芸品関係として国宝2件、重要文化財58件を指定した。国宝は書跡の古文尚書巻第六、紙背元秘抄一巻(唐、神田喜一郎蔵)、考古の袈裟襷文銅鐸10口・銅鐸1口・流水文銅鐸3口・銅戈7口(弥生式文化、神戸市所有)の2件。重要文化財は絵画では徳川黎明会蔵柳燕図(元時代)のほかに11件でこの中には浅井忠筆「春畝」(明治、東京国立博物館)、竹内栖鳳筆「斑猫図」(大正、山種美術館)が含まれる。彫刻は山形市宝積院蔵木造十一画観音立像以下6件。工芸品は岡山美術館蔵の能装束(桃山時代)や広島県日吉神社蔵の赤糸威鎧(室町時代)などを中心に16件、書跡は畠山記念館蔵の虚堂智愚墨跡(南宋時代)、や徳川黎明会蔵の藤原定家自筆書状(鎌倉時代)を含めた14件、考古は永青文庫蔵の銀胡人像など11件である。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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