衆議院予算第2分科会で文化財保護条約を追求

記事番号:01977
年月:1958年01月

17日の衆議院予算第2分科会で、社会党の野原覚委員は、4年前調印しながら批准せぬまま放置されている「武力紛争の際の文化財保護に関する条約」の問題を取上げ文化財保護委員会の態度を追求した。同条約は文化財を戦争から守るためユネスコ本部の肝入りで去る29年5月日本を含める50カ国が参加してハーグで調印されたものである。野原委員の質問に対し岡田文化財保護委員会事務局長は、いままでは大国の加入するまで待つつもりであつたが、その後ソ連、フランスも加入したので準備にかかるつもりだが、いつ批准出来るかはつきりいえない。特別保護の対象は少数に限られるので、京都、奈良は幾つかのセンターにわけることなどを考慮中との返答を得た。 

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
to page top