東京市記念事業計画

記事番号:00461
年月:1939年03月

東京市では紀元二千六百年記念事業として左の三大計画をたて、三月三十一日その要綱を発表した。その一は宮城外苑整備で、御親臨台の設置、十万人を容れる広場の造営、肇国記念物の設置、和田倉門、渡櫓及び和田倉橋の復原、記念角櫓設置、造園及び道路の改良、記念噴水の設置などを含み予算二百五十万円。整地労働は市民の勤労奉仕による計画である。その二は新東亜建設大展覧会並に東京大会で、明年九月一日から十二月十日まで上野不忍池畔及び竹の台を会場とし、肇国館、文化館、産業館、交通館、防共館、都市館、陸軍館、海軍館、美術館その他を設け、又日満支の諸団体代表一千名参加の新東亜建設東京大会を開く等である。その三は東京市民体力強化で、予算千五百万円を以て綜合大競技場、中央体育館、綜合厚生運動場、市民厚生道場、市民厚生体育研究道場、近隣厚生運動場、厚生運動公園の建設を五カ年計画によつて完成せんとするものである。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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