豪州政府へ油絵伊吹図寄贈

記事番号:00317
年月:1938年04月

世界大戦当時濠洲の軍用船団護衛の任に当つた軍艦伊吹の雄姿は、荒井陸男筆油絵として海軍館に保存されてゐるが、元シドニー総領事徳川家正、大阪商船社長村田省蔵両名は、日濠親善の為同じ主題の油絵を濠洲政府に贈ることとし、同作者に製作を依嘱した。作者は一月三十一日渡濠し、同政府の厚意によつてあらゆる参考資料を調査、下図製作等をなし四月十三日帰朝、縦七尺、横十尺の画面を揮毫することとなつた。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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