「ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945」展開催

記事番号:05109
年月:2011年11月

西洋の裸体画を受容して日本人がどのように人の裸体を描いてきたかを跡づける「ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945」展が東京国立近代美術館で15日から1月15日まで開かれた。第Ⅰ章「はだかを作る」で西洋美術をもとに日本人の理想的身体像をつくった明治中期から後期までを、第Ⅱ章「はだかを壊す」で身体像がデフォルメあるいは切断されていく大正期を、第Ⅲ章「もう一度、はだかを作る」では再び構成された身体像が描かれた1920年代から40年代までを対象とし、油彩画を中心に98点の作品が展観された。裸体画論争など社会との摩擦を起こしつつ「ヌード」というジャンルを獲得するに至った過程を、身体像の造形のみならず、裸体の居る場所や立像・臥像の別といった視点も含む独創的な切り口で追う展観となった。

登録日: 2014年09月17日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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