金島桂華
日本画家金島桂華は、9月16日肝性こん睡のため京都市の病院で死去した。享年82歳。本名政太。明治25年6月25日広島県に生れた。少年の頃、大阪に出て絵を学び、19才で竹内栖鳳の門に入った。大正元年入営し、軍隊生活2年を送った。大正7年第12回文展で「叢」が初入選し、同14年第6回帝展「芥子」、昭和2年第8回帝展「鳴九皐」翌第9回「牡丹」で特選となり、第15回帝展では、「紅蜀葵」を出品し、審査員をつとめた。また同12年には京都美術工芸学校教員となり、昭和17年第5回新文展では「大威徳明王」を無鑑査出品した。戦後は、日展でしばしば審査員をつとめ、27年第8回日展「鯉」は、芸術選奨文部大臣賞となった。また29年には前年の第9回日展出品作「冬田」で日本芸術院賞となり、34年同院会員となった。昭和46年東京、大阪の三越で「画業六十年金島桂華展」を開催している。桂華は、制作の一方、後進の育成にもあたり、画塾衣笠会を主宰した。作品は花鳥画が多く、師栖鳳の傾向を受け写実を基盤とし、真面目で穏健な作風を示した。おもな作品として、上記のほか「画室の客」(第10回日展)、「野牛」(第1回新日展)等がある。日展顧問。
出 典:『日本美術年鑑』昭和49・50年版(260-261頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「金島桂華」『日本美術年鑑』昭和49・50年版(260-261頁)
例)「金島桂華 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9319.html(閲覧日 2024-12-14)
例)「金島桂華」『日本美術年鑑』昭和49・50年版(260-261頁)
例)「金島桂華 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9319.html(閲覧日 2024-12-14)
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- ■美術界年史(彙報)
- 1936年06月 京都日本画家意見書提出
- 1937年08月 京都日本画家献画運動
- 1953年02月 芸能選奨美術文部大臣賞決定
- 1954年03月 恩賜賞、芸術院賞決定
- 1959年03月 日本芸術院の新会員
- 1959年04月 芸術院保留会員に宇田荻邨
- ■明治大正期書画家番付データベース
- 1919(大正8) 大正八年度帝国絵画番附_807061
- 1920(大正9) 大正九年度帝国絵画番附_807066
- 1923(大正12) 大正拾弐年度改正東西画家格付表_806936
- 1923(大正12) 大正十二年帝國絵画番付_807086
- 1926(大正15) 増補古今書画名家一覧_807116
- 1926(大正15) 大正十五年版 東洋画家名鑑_807026
- 1927(昭和2) 増補古今書画名家一覧_807121
- 1937(昭和12) 改訂古今書画名家一覧表 附古今書画名家印鑑譜_807016
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