現代工芸美術家協会の分裂

1978年05月

技術を重視する伝統工芸に対して、現代の美術工芸をめざして17年前に創設された日展系の現代工芸美術家協会(代表・山崎覚太郎、会員316人)が分裂し、3分の2近くの約200人が退会した。9日出された正式な退会声明書によると、退会したのは楠部弥一、清水六兵衛、山鹿清華帖佐美行らで、新たに「日本新工芸家連盟」を設立、来春から独自の展覧会活動をすることになった。

第10回毎日DAS学生デザイン賞

1978年05月

新人デザイナーの発掘、育成をめざす「第10回毎日・DAS学生デザイン賞」(毎日新聞社、社団法人総合デザイナー協会主催、通産省後援)の受賞がつぎのように決定した。最優秀「金の卵」賞(三点)―「小型配管工事、車両システムの設計」(工業部門)千葉大・山本一生、小笠原伸一ほか。

国立現代美術館建設促進会

1978年04月

現代作家のための国立美術館の建設を要望する要望書が7日奥村土牛北村西望ら長老9名により砂田文相に手渡された。このような動きの背景には、公募展の会場とされている東京都美術館に大小の各種団体が殺倒し、主要団体に長期貸館が困難になったという事情がある。なお要望書提出より前の昨年12月日展作家により国に請願書が出され、既に美術館建設についての調査研究費の予算1,500万円がついた。 

仏教美術の源流展

1978年04月

29日から6月11日まで奈良国立博物館で開催され、会期中仏教美術に関する国際シンポジュームが開かれた。

文化財の新指定

1978年03月

今回指定された物件は重要文化財84件で、美術工芸部門では尾形光琳資料・小西家伝来、木造円鑑禅寺坐像など絵画19件、彫刻9件、工芸品19件、書跡・典籍14件、古文書13件、考古資料9件、歴史資料1件である。建造物部では14件17棟、追加指定12棟が重要文化財に指定された。

第21回安井賞きまる

1978年03月

第21回安井賞に上条陽子「玄黄―兆」が選ばれた。同賞の女性での受賞ははじめて。なお佳作賞に薮野健「僕の小学校」、今回に限り設けられた選考委員会賞に有元利夫「花降る日」がそれぞれ選ばれた。 

第12回日本国際美術展

1978年04月

第12回日本国際美術展(日本国際美術振興会、毎日新聞社主催)が25日から5月10日まで東京都美術館で開催された。受賞は事前に銓衡発表されたが、大賞は楠田信吾の立体「Water Level」に決定、その他の各美術館賞もそれぞれ選出された。

日本学士院賞

1978年03月

13日、昭和53年度(第68回)日本学士院賞9件が決定し、そのひとつに石田尚豊(東京国立博物館学芸部資料室長)「曼茶羅の研究」が密教曼茶羅の成立過程に関する図像学的研究において先人未到の成果をあげたとして選ばれた。授賞式は6月14日行われた。

重要無形文化財保持者(人間国宝)認定

1978年03月

文化財保護審議会(田中義男会長)は、25日無形文化財(人間国宝)9名を認定し、砂田文部大臣に答申した。美術関係では、染織・江戸小紋の染色技術の小宮康孝、茶釜の製作と和銑釜の研究で知られる茶の湯釜の角谷一圭(本名、角谷辰治郎)、彫金の内藤四郎、?漆の増村益城(本名、増村成雄)が認定された。

雪舟作品等106点寄贈

1978年03月

7日、雪舟筆「秋冬山水図」?風、写楽筆「市川男女蔵の奴一平」など由良哲次コレクションの106点が、同氏から郷里の奈良県へ寄贈されたことが明らかにされた。これらの寄贈品は奈良県立美術館に保管される。

昭和52年度(第34回)日本芸術院賞

1978年03月

52年度の恩賜賞、日本芸術院賞が9日発表された。恩賜賞は該当者なし、日本芸術院賞は日本画の浦田正夫(熊本県出身、日展評議員)の「松」、書の上条信山(長野県出身、日展評議員)の「汲古」に与えられた。授賞式は6月5日、東京上野の同院においておこなわれた。

昭和52年度(第28回)芸術選奨決定

1978年02月

芸術の各分野で昨年1年間にすぐれた業績をあげた人々に与えられる芸術選奨受賞者が28日決定し、文化庁から発表された。美術部門では文部大臣賞に彫刻家の船越保武(東京・銀座の現代彫刻センターにおける個展の作品に対して)、写真家の石元泰博(教王護国寺蔵の「両界曼茶羅」など)が選ばれた。

オスカーココシュカ展

1978年03月

ドイツ表現派の巨匠、オスカー・ココシュカ展が神奈川県立近代美術館で4日から4月9日まで開催され、70年間の画業から油彩代表作40点をはじめ、水彩、素描、版画など約200点が公開された。

東洋古代ガラス展

1978年02月

7日から3月12日まで東京国立博物館で開催され、日本の弥生時代から古墳時代にいたるまでの出土遺物をはじめ、朝鮮、中国、東南アジア、エジプト、シリア、ペルシャ、イスラームその他の古代ガラス約600件を展示した。

フリードリッヒとその周辺展

1978年02月

フリードリッヒを中心とする19世紀ドイツ・ロマン主義絵画の展覧会が、11日から東京国立近代美術館において開催された(主催・東京国立近代美術館、日本経済新聞社、ドレスデン国立美術館。4月2日まで)。

第7回平櫛田中賞

1978年02月

第7回平櫛田中賞は、特異な木彫作家として知られる鈴木実(山形県出身、国画会会員)の「存在する私」に決定した。受賞記念展は5月25日から同月30日まで高島屋で開催された。

第26回毎日インダストリアルデザイン賞

1978年01月

第26回毎日ID賞(毎日新聞社主催、通産省後援)の今回の主課題は「企業のもとめるデザイン」、特別課題は「のりものにおける公と私」で前者94点、後者9点の応募あり、審査の結果、主課題12点、特別課題3点の入賞が決定した。主課題特選1席はトリオ株式会社デザイン室秋田道夫「オーディオ・コンポーネント」、同2席はカシオ計算機株式会社中井秀樹「人と数を結ぶもの」、同3席はコンビ石川弘ほかによる「ユニークな幼児用屋外のりもの」、星電器製造株式会社井村恵一「ラジオカセットの楽しさを拡げるアクセサリー」、松下精工株式会社田口周平ほか「風・熱又はその組合せによる Home Appliance」。特別課題特選はGKインダストリアルデザイン研究所小林平治ほか「運動態系―小さな車からの提案」、同奨励賞はシャープKK産機デザインセンター江崎哲ほか「路線バスの提案」、田沼良之ほか「タクシーキャップ」に与えられた。

日本画大賞展新設

1978年01月

東京セントラル美術館は日本画の新人を対象とする公募コンクール展を、今年から隔年で主催し、同展に登竜門的意味の賞を設定することに決めた。展覧会は12月12日から24日までで、大賞(百万円)は1人で、優秀賞(50万円)2人、佳作若干人である。

第19回毎日芸術賞きまる

1978年01月

毎年美術、文学、音楽、演劇、建築、映画、写真、放送の8分野の諮問委員の答申に基づいて選考される毎日芸術賞が1月1日決定し、発表された。今年は、永年にわたる美術評論における幅広い業績と美術館活動をはじめとする戦後の美術界についての功績により美術評論家で神奈川県立美術館館長の土方定一と、国立民族学博物館の設計者黒川紀章、並びにその建築と一体となり格調ある秩序感の展示に成功したとしてトータルメディア開発研究所(代表取締役、小野一)に対して与えられた。

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