「BIOMBO/屏風 日本の美」展開催

記事番号:04888
年月:2007年09月

江戸時代、屏風は幕府から海外の為政者への贈答品として海を渡り、ポルトガルやスペインでBIOMBOと称されるようになった。屏風絵の歴史をたどりつつ、その用途や社会的意味に注目した「BIOMBO/屏風 日本の美」展が1日から、六本木に移転したサントリー美術館の開館記念展として開催された(10月21日まで)。第一章「屏風の成立と展開」、第二章「儀礼の屏風」、第三章「BIOMBOの時代 屏風に見る南蛮交流」、第四章「近世屏風の百花繚乱」、第五章「異国に贈られた屏風」、第六章「海を越えた襖絵と屏風絵」の構成で、江戸時代に交易が盛んであったオランダに贈られた屏風のほか海外からも多くの作品が里帰りし、屏風という画面形式を再考する貴重な機会となった。同展は大阪市立美術館に巡回し、10月30日から12月16日まで展観された。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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