「揺らぐ近代―日本画と洋画のはざまに」展開催

記事番号:04841
年月:2006年11月

今日では規制の枠組みとなってしまっている日本画と洋画のジャンルの境界に位置する作品を幕末から昭和期まで跡づけ、西洋文化の受容と日本の造形的特色の継承との間で揺れ動いた日本近代の足跡を絵画にひきつけて展観する「揺らぐ近代―日本画と洋画のはざまに」展が、東京国立近代美術館で7日から開催された(~12月24日、その後、2007年1月10日~2月25日まで京都国立近代美術館で開催)。第一章「狩野芳崖・高橋由一―日本画と洋画の始まり」、第二章「明治絵画の深層―日本画と洋画の混成」、第三章「日本絵画の探求―日本画と洋画の根底」、第四章「日本画の中の西洋」、第五章「洋画の中の日本画」、第六章「揺らぐ近代画家たち―日本画と洋画のはざまで」の構成で、1990年代から盛んになった日本画、洋画というジャンルの確立の美術史的跡づけに、作品による再検討を促す展観となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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