「No Border「日本画」から/「日本画」へ」展開催

記事番号:04800
年月:2006年01月

「日本画とは何か」という明治期から問われ続けている問題を、1960年代末から70年代生まれの画家7名の制作によって考え、絵画の現在に切り込もうとする「No Border「日本画」から/「日本画」へ」展が、東京都現代美術館で21日から開催された(~3月26日まで)。毎年行われる「MOTアニュアル」の一環としての企画。1990年代に美術の制度史が盛んになったのに連動し、「日本画」という既成のボーダーの見直しを試みた気鋭の画家たちが、膠、岩絵具、墨といった材料へのこだわりを見せたのに対し、次世代の画家が余白、描線、情緒といった表現の要素を取り入れ、描く行為を重視している点を浮かび上がらせた。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
to page top