「浮世絵 大武者絵展」開催

記事番号:04689
年月:2003年10月

浮世絵版画における近世初期から明治期までの武者絵に焦点をあて、その展開をたどろうとする展覧会が、10月11日から町田市立国際版画美術館にて開催された。内容は、「第一部 浮世絵武者絵の流れ」、「第二部 太閤記の世界」の2部構成で、特に第一部では、元禄時代の墨摺り浮世絵から明治期までの武者絵360余点によって回顧しており、初めての試みとして注目された。また第二部でも江戸時代には禁制であった「太閤記」を主題にしながら、その表現の変容を80余点の作品によってたどろうとする意欲的な試みであった。(会期、11月24日まで。)なお、同年4月8日から、「武者絵 江戸の英雄大図鑑」展が渋谷区立松濤美術館で開催され、同展は、義経、弁慶、曽我兄弟等を題材にした武者絵、錦絵、絵馬、凧絵などによって構成され、同じテーマながら前記展覧会とは異なった試みをしていた。(会期、5月18日まで。)

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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