ワシントンで「大名美術展」、ケルンで「密教美術展」開催

記事番号:03864
年月:1988年10月

昭和58年のレーガン・中曽根会談で日米間の文化交流促進が話し合われて以来、5年をかけて準備が進められてきた「大名美術展」(文化庁・国際交流基金主催)が、30日から平成元年1月23日まで米国ワシントンD.Cのナショナル・ギャラリー・オブ・アートで開催された。武士文化の創造と発展を辿る企画のもとに、国宝7件、重文110件を含む328件が展示され、昭和56年にロンドンで開催された「江戸大美術展」をしのぐ規模の日本美術展となった。 またこれに先立ち、自由都市700周年を祝う西ドイツ・ケルン市では、9月23日から11月28日まで、ケルン市立東アジア美術館で「密教美術展」が開催された。日本側の主催は東京国立博物館で、これに奈良国立博物館が協力、重文43件を含む98件が出陳された。日本仏教では禅宗が広く海外で紹介されてきたが、密教の紹介としては初の企画となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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