文化財の新指定(建造物、美術工芸品)

記事番号:03615
年月:1985年03月

文化財保護審議会(小林行雄会長)は、新たな国の重要文化財として、22日建造物関係6件7棟、25日美術工芸品関係国宝1件、重要無形文化財39件を新たに認定するよう松永文相に答申した。建造物関係では、富士御室浅間神社本殿など6件7棟が選出され、合わせて重要伝統的建造物群保存地区(歴史的町並み保存)に香川県丸亀市の塩飽本島町の港町跡を選定するよう答申した。これで建造物関係の重要文化財は1982件3196棟、町並保存選定地区は22地区となった。 美術工芸品関係では、平安末鎌倉初期の「紙本著色辟邪絵」5幅が国宝に。また重要文化財として石川県珠洲郡薬師寺「銅造如来及び両脇侍像」ほか、冷泉家時雨亭文庫の藤原為家書写『和歌初学抄』など、絵画8、彫刻5、工芸6、書籍典籍5、古文書5、考古資料7、歴史資料3の計39件が答申された。これで国の重要文化財は9300件、うち国宝が827件となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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