若草伽藍西限の柵列遺構発掘、法隆寺再建説を証明

記事番号:03511
年月:1983年03月

法隆寺境内で5日までに、法隆寺の前身で聖徳太子が創建した若草伽藍の寺域の西限を示す柵列遺構が、奈良国立文化材研究所と奈良県立檀原考古学研究所の発掘調査で確認された。北限・東限に続き西限が確定したことにより、若草伽藍のほぼ全容が明らかとなり、現存最古の西院伽藍はその土木工事の年代的ずれから若草伽藍焼失のあと建てられたことが判明した。これで、約一世紀にわたって続けられた法隆寺再建・非再建論争は、日本書記の記述通り、再建として決着がつけられることになった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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