正倉院宝剣、1250年ぶり確認

記事番号:05054
年月:2010年10月

奈良市の東大寺大仏殿内須弥壇から明治時代に出土した国宝の鎮壇具のうち2本の金銀荘大刀が、約1250年間所在が確認されていなった正倉院宝物の大刀「陽寶劔」「陰寶劔」であることが判明し、同寺と元興寺文化財研究所が25日、発表した。保存修理に伴うエックス線調査で、刀身から「陽劔」「陰劔」の象嵌銘文が発見されたことによる。同大刀は光明皇后が大仏に献納した聖武天皇の遺品目録「国家珍宝帳」に「除物」の付箋があり、別の正倉院文書から759(天平宝字3)年に持ち出された記録が残るが、その後の所在は不明だった。

登録日: 2014年09月17日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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