「古陶の譜 中世のやきもの―六古窯とその周辺―」展開催

記事番号:05045
年月:2010年09月

中世から現在まで続く窯として知られる瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前の六古窯と、近年の調査で明らかになった各地の中世窯の作品を集めた「古陶の譜 中世のやきもの―六古窯とその周辺―」展がMIHO MUSEUMで4日から12月12日まで開催された。戦前に現業として存在している窯の来歴が調査され六古窯が紹介されたことにより古窯への興味が高まり、今日までの発掘によって猿投、美濃・美濃須衛、渥美、湖西、伊賀、加賀、珠州のほか全国約80箇所の中世窯の存在が明らかになった成果を踏まえ、各中世窯の作品約170点を展観。窯によって異なる土、技術、造形の多様性が紹介されるとともに、中世の窯業の広がりを示す充実した展観となった。同展は茨城県陶芸美術館(2011年1月2日―3月21日)、愛知県陶磁資料館(2011年4月2日―5月22日)、福井県陶芸館(2011年5月28日―7月31日)、山口県立萩美術館・浦上記念館(2011年8月13日―9月25日)に巡回した。

登録日: 2014年09月17日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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