京都工芸院結成 

記事番号:00152
年月:1936年12月

京都工芸界各部門の諸団体が大同団結して綜合的な工芸団体を結成する相談が行はれてゐたが、愈々十二月三十日新団体京都工芸院創設の旨が左の通り発表された。参加人数は、陶磁七十名、金工十四名、染織三十八名、漆芸二十五名、雑四名、外研究部員五十名の多数に上り明春早々発会式を挙げる筈である。 「時代の進運に鑑み工芸界の革新を企て茲に『京都工芸院』の創設を見るに至りました其れは年来工芸界に於ける一団体として聊か斯道のため力を尽して来た、五条会、綵工会、伸更会、金工作家聯盟、蒼潤社、工友園等が現下日本工芸美術の重大性に深く念ふ所あり既往の集団を拡大し一致協力工芸界の革正に当り純正なる芸術の進展を図るべき好機運たりと確信致します。 追而本院は新春を期し発会式を挙げ目的達成のため邁進するものであります。 昭和十一年十二月三十日 京都工芸院」 

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
to page top