泉茂

没年月日:1995/05/11
分野:, (洋)

 大阪芸術大学名誉教授の画家・版画家の泉茂は5月11日午後6時24分、食道がんのため大阪市阿倍野区の病院で死去した。享年73。大正11(1922)年1月13日大阪市東区玉堀町570番地に生まれる。昭和14(1939)年大阪市立工芸学校図案科を卒業し、大丸百貨屈に勤務する。同20年より銅版画制作を始める。同23年ころ同百貨店を退職し、画業に専心する。同26年大阪デモクラート美術協会を結成し、同年より、27、28年に大阪デモクラート展に出品するが、同31年同会は解散。こうしたグループ活動をする一方、同24年梅田画廊での初めての個展以来、画廊での個展で制作を発表する。32年第1回東京版画ビエンナーレ展に出品し新人賞受賞。この頃より抽象作品を制作。以後36、45年に同展に出品する。同32年より現代日本美術展に出品。同34年ニューヨークにわたり、後パリへ移住する。同33年より同42年まで日本版画協会会員となる。同35年頃より版画だけではなく、油彩画も制作し始める。同39、40年パリ近代美術館で、開催されたサロン・ダール・サクル展に出品。同40東京国立近代美術館での「海外在住作家展」、ニューヨーク近代美術館での「日本の新しい絵画彫刻展」に出品する。欧米滞在中は同34年ニューヨークのプラット・アートセンターでの個展、同37年ニューヨークのミチュー画廊での個展、同40年ストックホルムのボーマン画廊での個展、同41年パリのコナンク画廊での個展など各地で個展を開催。同43年に帰国する。帰国後は吹き付け技法による油彩画のほか、銅版画、シルクスクリーン、リトグラフなど多様な技法を用いて抽象的な作品を制作し、同45年には大阪フォルム画廊、同46年には藤美画廊で個展を開催し、以後毎年画廊で個展を聞く。日本国際美術展、朝日秀作展などにも出品した。また、同45年より大阪芸術大学教授となり、後進の指導にあたった。作品集に『画業・泉茂』(平成元年)がある。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(320頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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