大徳寺名宝展

1985年04月

21の塔頭を持つ大徳寺の宝物144点を一挙に展観した展覧会が、9日から5月12日まで京都国立博物館で開催された。開祖大灯国師宗峰妙超の没後650年に因んだもので、国宝12点、重文56点を含む絵画、墨蹟、工芸品多数が出品され、昭和8年以来半世紀ぶりの公開となった。

民族芸術学会第1回大会

1985年04月

日本や世界の諸民族の芸術活動を、関連諸分野の交流により考察しようと昨年4月に発足した民族芸術学会(木村重信会長)第1回大会が、3、4日の2日間、奈良県文化会館小ホールで行なわれた。同会では民族学、芸術学相方からの研究発表と、両分野の係わり方に関する活発な討議が行なわれた。

文化庁著作権課に企画調査室設置

1985年04月

コンピューターの普及に伴う著作権関連の問題にあたるため、文化庁は4月より著作権課に企画調査室を設置。コンピューター・ソフトウェアの著作権制度による保護をはじめ、データベース、ビデオソフト、コンピュータ創作物の保護に関する問題に対処することとなった。

点描の画家たち展

1985年04月

新印象主義の画家スーラ、シニャックを中心に、キュビズムや未来派に至るまでの点描表現による作品を集めたユニークな展覧会が、6日から5月26日まで東京上野の国立西洋美術館で開催された。欧米、国内の美術館、コレクターから油絵82点、水彩・素描・版画15点の計97点が集められ展観された。

自治省古都税認可へ

1985年04月

京都市で、実施をめぐって市と仏教会の対立が続いている古都保存協力税を、自治省は9日の地方財政審議会で正式決定し、10日許可する方針を決めた。同税は、京都の有名40社寺を訪れる拝観者から税を徴収する法定外普通税であるが、7月10日より実施に移行。これに対して京都仏教会では拝観停止、無料公開等の措置をとり、厳しい対立が続いた。

大英博物館所蔵『浮世絵名作展』

1985年03月

ヨーロッパで最大の浮世絵コレクションとして知られる大英博物館の蔵品約300点による里帰り展が開かれた。肉筆浮世絵も含め浮世絵の初期から末期までを通観する内容で、29日から4月12日まで東京上野・上野の森美術館で行なわれた。

第41回日本芸術院賞決定

1985年03月

日本芸術院(有光次郎院長)は29日、59年度の芸術院恩賜賞と芸術院賞の受賞者9名を内定した。美術関係(第1部)からは、恩賜賞に日本画の村山径(59年日展出品作「冠」に対し)。芸術院賞に洋画の渡辺武夫(59年日展出品作「シャンパァニュの丘」)、彫塑の小森邦夫(59年茨城県芸術祭美術展出品作「青春譜」)、工芸の大樋年朗(59年日展出品作の陶器「峙つ」)、書の古谷蒼韻(59年日展出品作「万葉・秋雑歌」)、建築の西沢文隆(「神宮前の家」(白倉邸)ほか一連の住宅作品に対して)が、それぞれ選ばれた。授賞式は6月3日東京上野の日本芸術院会館で行なわれた。

文化財の新指定(建造物、美術工芸品)

1985年03月

文化財保護審議会(小林行雄会長)は、新たな国の重要文化財として、22日建造物関係6件7棟、25日美術工芸品関係国宝1件、重要無形文化財39件を新たに認定するよう松永文相に答申した。建造物関係では、富士御室浅間神社本殿など6件7棟が選出され、合わせて重要伝統的建造物群保存地区(歴史的町並み保存)に香川県丸亀市の塩飽本島町の港町跡を選定するよう答申した。これで建造物関係の重要文化財は1982件3196棟、町並保存選定地区は22地区となった。 美術工芸品関係では、平安末鎌倉初期の「紙本著色辟邪絵」5幅が国宝に。また重要文化財として石川県珠洲郡薬師寺「銅造如来及び両脇侍像」ほか、冷泉家時雨亭文庫の藤原為家書写『和歌初学抄』など、絵画8、彫刻5、工芸6、書籍典籍5、古文書5、考古資料7、歴史資料3の計39件が答申された。これで国の重要文化財は9300件、うち国宝が827件となった。

棟方志功展

1985年03月

棟方志功の歿後10年を記念して初期から晩年に至る代表作70余点(版画約460図)を集めた展覧会が行なわれた。20日から5月6日までの東京竹橋・東京国立近代美術館を皮切りに、他2ケ所で行なわれた。

菱川師宣記念館誕生

1985年03月

浮世絵師菱川師宣の出身地千葉県安房郡鋸南町に、小規模ながら菱川師宣の記念館が誕生、21日オープンした。正式名称は「鋸南町立歴史民俗資料館」。

第75回日本学士院賞決定

1985年03月

日本学士院(有沢広巳院長)は、12日の総会で、9件10人に対し昭和60年度の日本学士院賞を贈ることを決定。美術関係から日本学士院賞に鈴木敬(『中国絵画史』)、林巳奈夫(『殷周時代青銅器の研究』)が選出された。授賞式は6月10日東京上野の日本学士院会館で行なわれた。

第8回山種美術館賞決定

1985年03月

日本画の育成と新人発掘を目的に昭和46年以来隔年制で実施されてきた山種美術館賞の第8回受賞者が、11日の選考会で決定し発表された。大賞に岩沢重夫「古都追想」、優秀賞に滝沢具幸「地」、米谷清和「暮れてゆく街」がそれぞれ選ばれた。同賞展は30日から5月19日まで東京兜町の山種美術館で開催された。

蛎崎波響「夷酋列像」11点、フランスで発見

1985年03月

松前藩家老職をつとめながらアイヌの姿を描いた異色の画家蛎崎波響の代表作「夷酋列像」の原本かと思われる作品11点が、フランスのブザンソン博物館で発見された。これまで行方不明の作品だったが、調査の結果真筆とされた。

第34回芸術選奨決定

1985年02月

昨年1年間に芸術各分野で優れた業績をあげた人々に贈られる59年度芸術選奨文部大臣賞と新人賞が、27日文化庁の選考委員会で決定。美術部門では文部大臣賞に日本画家下保昭(「水墨黄山」シリーズ)、洋画家須田寿(「家族」)、新人賞にイラストレーター杉浦範茂(児童のための各種出版物におけるイラスト)、建築評論家鈴木博之(『建築の七つの力』)がそれぞれ選ばれた。

レオナルドダビンチ素描展

1985年03月

イギリスのウィンザー城王室図書館に所蔵されるレオナルド・ダ・ビンチの素描600余点の中から、自然の研究シリーズ50点を出陳した展覧会が、9日から5月12日まで、東京池袋の西武美術館で開催された。大洪水の図をはじめとする風景素描、樹木・草花・水のスケッチなど貴重な作品が展示され、好機を提供した。

文化庁長官に三浦朱門就任

1985年02月

松永文相は12日閣議後の記者会見で、鈴木勲現文化庁長官の後任として、第7代長官に作家三浦朱門を起用することを明らかにした。文化人の起用は初代の今日出海以来13年ぶりとなり、新長官は4月1日就任した。

第28回安井賞決定

1985年02月

具象洋画の新人登竜門として回を重ねてきた安井賞の第28回受賞者が15日正式決定し発表された。入選作72点の中から大賞に櫃田伸也「風景断片」、佳作賞に玉川信一「二人の風景」が選ばれた。安井賞展は16日より3月3日までの池袋・西武美術館を皮切りに全国を巡回した。

竹の工芸-近代における展開-展

1985年02月

伝統工芸として古くより発展した竹の編組の美を、明治から、造形的近代化が進行する現代までの約130点を出品した展覧会が、5日から3月24日まで東京竹橋の東京国立近代美術館工芸館で開催された。

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