「書の国宝 墨跡」展開催

記事番号:04813
年月:2006年04月

鎌倉時代以降、中国の禅宗社会との交流が盛んになり、禅宗の高僧たちによって書かれた書「墨蹟」が遺されることとなった。夢窓疎石ら来朝した中国の宋・元時代の高僧、一休宗純などの日本高僧、約80名による墨蹟を、禅宗の宗派別に展観する「書の国宝 墨蹟」展が大阪市立美術館(4月18日~5月28日)、五島美術館(6月17日~7月23日)で開催された。国宝16件、重要文化財130件を含む195件が展示され、当初においては、書風などの芸術性よりも、禅宗社会での教えの系譜の正統性を裏付けるものとして価値付けられた墨蹟を、系統立てて概観する機会となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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