ウィーン国立工芸美術館に狩野派筆の「唐獅子図」

記事番号:04207
年月:1993年05月

オーストリアのウィーン国立工芸美術館に、江戸期に来日したシーボルトの次男ハインリヒ・フォン・シーボルト(1852-1908)の旧蔵品で「芝の寺から」と伝えられる「唐獅子図」2点が所蔵されていることが、欧州美術館所蔵日本美術品調査を行なっている講談社の調査団により確認された。木の板に金箔を貼り、岩絵具で描かれ、典型的な狩野派の画風を示す優品で、増上寺の徳川家霊廟壁画が廃仏毀釈などを背景に海外に流出したと見られる。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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