日展、書の部門での審査不正発覚

記事番号:05199
年月:2013年10月

公募美術展である日展の書の部門で、入選者を有力会派に割り振るように事前調整していたことが30日、関係者の証言で分かった。2009年の篆刻の審査で、審査主任が篆刻担当の審査員に有力会派の応募数と入選者が書かれた配分表を示し、配分表通りに入選数を決めるよう指示したというもの。これを受けて日展は11月1日から始まった第45回日展の最高賞である内閣総理大臣賞と文部科学大臣賞の選出を取りやめ、文化庁は後援を中止、また書道界の重鎮で日展顧問の古谷蒼韻が退会した。11月7日には第三者委員会が発足し、12月5日に報告書を提出、不正の事実が確認された。 (English)

登録日: 2016年09月05日
更新日: 2021年11月30日 (更新履歴)
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